激論〈二日目のカレー〉
こんばんは。3が付く日は猫背になるあべあつです。
ブログを始めて三日目。子曰く、三日目にして坊主。
このままでは三日坊主にもなれない。二日坊っちゃんだ!継続は金!ここでやめたら吾輩はうんこくずである!気合だー!気合だー!めんどくさいけどなんか書くぞー!
二日目のカレーって、おいしいよね。こう、具に味がじんわりと染みて。人参も抵抗しなくなって、柔らかみが増して。ルーも全体に馴染んで、舌触りもちょうどよくて。肉も「ここに入るために、私は生まれてきたんですよ」なんて顔つきになって。あれこそが、カレーの真なる姿だろう。間違いない。国民食。万人の飯。
でもね、妹どんは、怒るの。げきおこ。
「なんで今日食べないの作るの!?一日置いたら菌がいっぱいなんだよ!もう!」
それに対して母者は
「大丈夫よ!なによもう、せっかく作ったのに!」
と平行線。(何年か前に、帰省した時のお話ね。)
味噌汁でも同じ喧嘩してた。僕は『菌はそれなりに繁殖するだろうけれど、お腹壊すレベルじゃないから大丈夫だよなぁ。なんで妹どんはげきおこ?』と考えた。
考えてみたら、そう、妹どんは高校の時に調理の学科で、調理師免許取ってるの。
だから、妹どんの主張の背景は
〈飲食店で客に出す料理人として、絶対に問題を起こさないことを是として行われた教育〉
食中毒については口を酸っぱくして言われた事だろう。それも、多少大げさに。
知識ベースの主張。お店ベースの基準。
対して母者の主張の背景は
〈食べ物を粗末にしてはいけないという思想〉
「まずくもならないし、お腹壊さないんだから食べられるでしょ!?」
ということ。若い頃にド貧乏だった母者。そういえば「お腹壊したら正露丸飲んどけばいい」ってよく言ってたっけ(笑)
経験ベースの主張。おうちベースの基準。
簡単に歩み寄れそうなこんな事でなぜここまでぶつかり続けるのか?それは互いに「相手は何もわかってない」と思い、同じ形式の主張を繰り返すから。そして、10:0の解決が正しいと信じて疑わないから。
妹は〈母には知識がないからあんな危ない事するんだ〉と思い知識を教えようとする。
母は〈あの子には経験がないからお腹壊すと思ってあんなことを言うんだ〉と思い経験上心配ない旨を教えようとする。
いつもの癖で主張の分析をして(楽しんで)いた僕は、二人にそれぞれの主張の背景・原因、そして一番重要なそれぞれの基準の違い、を教えてあげた。すると、二人とも、相手の背景どころか自分自身の主張の背景にも気付いていなかったようで。。。
二人は僕の説明に納得してくれたみたいで、「作った後は涼しい季節でも鍋ごと冷蔵庫に入れる」という妥協案に落ち着いていました。めでたしめでたし。
こんな親子喧嘩で、解決しない争いの根本的原因に気付くなんてな。
基準が違えば正解も違う。教えられた事が、「自分の主張・思想」として持っている物が、どんな基準に基づいているのかも、意識しないとね。
それと、やっぱり「相互理解」って大切。
ちなみに僕はカレーも味噌汁も出しっぱなしで、酸っぱくなったら捨てます。てへぺろ
それでは、また。